郷土の儒学者、偉業知って 高松で「城山まつり」 著書や自画像、200点展示
高松市香南町出身の儒学者・中山城山(1763~1837年)ゆかりの資料を集めた「第15回城山まつり」が、香南町の香南歴史民俗郷土館で開かれており、著書や直筆の書など約200点が来場者の興味を誘っている。7月5日まで。
郷土の偉人について理解を深めてもらおうと、同館と城山顕彰会が城山の命日(4月23日)に合わせて毎年開催している。
城山は、高松市三谷町の儒学者・藤川東園の塾で学んだ後、市内で開塾。600人以上の門下生を指導した。久米通賢の鉄砲製作に協力したほか、讃岐の郷土史誌の手本とされる「全讃史」を書き上げ、高松藩から高い評価を得た。
会場には、城山が読んだ中国の古典書をはじめ、著書や自ら描いた自画像などの掛け軸、門下生の藤川三渓らにまつわる資料を紹介。地元の小中学生が手掛けた城山に関する書道や絵画作品も展示している。
(四国新聞・2020/06/08掲載)
香南歴史民俗郷土館
所在地 | 香川県高松市香南町由佐253-1 |
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TEL | 087-879-0717 |