ブロック塀に女木の魅力満載 協力隊員の藤村さん 島の名所、暮らしイラストに
香川県高松市の女木島地域おこし協力隊員でフリーランスのイラストレーター、藤村佳朋さん(29)が島民らの交流拠点施設「女木の里」のブロック塀に島の魅力や見どころをPRするアートデザインを施した。鮮やかなブルーをベースに名所や特産品などを描いており、明るい色彩と親しみやすいイラストが訪れた観光客らの興味を誘っている。
女木の里は、2017年に旧女木保育所跡に整備され、島民らの交流の場や活動拠点になっている施設。建物は新築されたものの、敷地を囲むブロック塀は手つかずのままで、過去に描かれた絵は色あせ、汚れが付着するなど外観上の劣化が進んでいたという。
島の観光拠点となるような施設として魅力を高めようと、市の要請を受けた藤村さんが昨年2月から塀のアートデザインに着手。隊員として取り組むさまざまな活動の合間を縫って作業を進め、約1年半かけて完成させた。
ブロック塀(延べ約30メートル)は、下地を瀬戸内海をイメージした青色だけでペイント。ニンニクや落花生などの特産品をはじめ、鬼ケ島大洞窟や鷲ケ峰展望台、住吉神社の大祭などの伝統行事をオリジナルのイラストで表現している。観光客らの島内巡りに役立つ案内図「おさんぽマップ」も描いた。
藤村さんは「島の人々が古くから大事にしてきたもの、生活を支えてきたものにこだわって描いた。訪れた観光客らが島への理解を深め、興味を持つ一助になれば」と話している。
(四国新聞・2020/07/08掲載)
女木の里
所在地 | 香川県高松市女木町236-1 |
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