初公開原画など邦坊の作品展示 坂出、名物かまど所蔵
琴平町出身の画家、和田邦坊(1899~1992年)の展示会「季節のうつろいと干支(えと)」が、坂出市駒止町のかまどホールで開かれている。商品パッケージなどで長く付き合いのあった名物かまど(坂出市)が所蔵する未発表の原画を中心に約60点を展示。ほっと落ち着くような優しいタッチやコミカルな場面を描いた作品の数々に、来場者が見入っている。26日まで。
名物かまどは、正月の新聞広告のデザインを長年にわたって邦坊に依頼していた。展示会ではこの原画が初めて公開されており、子ザルが親の首に付いたノミを取っている愛らしい申(さる)年の作品や、朝日を背景に竜が舞い上がる辰(たつ)年のものなど、めでたい雰囲気が醸し出されている。
丸亀うちわの地場産業振興に向け、邦坊が考案した飾りうちわも展示。飾りうちわは51年から開催のかまど茶会の際、招待客の土産用に多い時で千本近く作られていたという。
戦前に描かれた貴重な作品もあり、このうち「しし舞い絵」は獅子の油単の鮮やかな色合いや躍動感が目を引く。また、カエルの嫁入り行列を描いたコミカルな作品は、かんざしを挿した花嫁に続き、トンボやミミズの“ごちそう”を持ったカエルが楽しそうに練り歩いている。
入場料500円(邦坊デザインのエコバッグ付き)。月曜休館。
かまどホール
所在地 | 香川県坂出市駒止町1-3-4 |
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営業時間 | 10:00~17:00 |
定休日 | 月曜日 |
TEL | 0877-46-2178 |