小豆島の観光・運輸業者らでつくる小豆島観光戦略会議は4日、新型コロナウイルス感染拡大の影響で落ち込んだ観光の需要を喚起する誘客策「人も車も小豆島復路フェリー無料キャンペーン」を、27日から実施すると発表した。キャンペーン加盟施設に宿泊するなど、一定要件を満たした観光客らを対象に帰りのフェリー代を無料とする。


キャンペーンをPRするチラシ

キャンペーンをPRするチラシ


 キャンペーンは、政府の観光支援事業「Go To トラベル」と連動して実施。感染拡大防止の観点から当面は四国4県在住者を対象とし、情勢を見ながら対象範囲を広げていく。期間は11月10日までで、値引き分の負担が予算額に達した時点で終了する。集客目標は3万人としている。

 要件は▽加盟施設に宿泊▽加盟店で500円以上の飲食▽加盟土産店で1000円以上の買い物、または加盟有料観光施設への入場―の三つ。各港などに置いてあるPRチラシの裏面にそれぞれの施設や店でスタンプを押してもらい、船会社の窓口に提出すれば帰りのフェリー代(車両は6メートル未満)が無料となる。

 この日、小豆島町で報道機関向けの説明会があり、戦略会議会長の三枝土庄町長と松本小豆島町長は「県の方針に沿い、まずは四国内を対象とした。マスクの着用やせきエチケットなどをしっかり守り、観光を楽しんでほしい」と話した。総事業費は7500万円で、両町は1700万円ずつ負担している。

 問い合わせはキャンペーン事務局、電話0879-62-9971。詳細は公式ホームページ〈https://ferry-muryo.com〉。

(四国新聞・2020/08/05掲載)


「人も車も小豆島復路フェリー無料キャンペーン」サイト


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