外出を控えている人たちに「うどん店巡り」の雰囲気を楽しんでもらおうと、香川県仲多度郡琴平町のタクシー会社が、インターネットで配信するツアー「オンラインうどんタクシー」を始めた。


ツアーの配信風景。参加者は、工場長のアドバイスを受けてゆでたうどんに舌鼓を打った=香川県仲多度郡琴平町

ツアーの配信風景。参加者は、工場長のアドバイスを受けてゆでたうどんに舌鼓を打った=香川県仲多度郡琴平町


 「うどんタクシー」を運行する琴平バス(琴平町)が企画。5月から開始し人気を集める「オンラインバスツアー」のノウハウを生かした。琴平バスの専任ドライバーが実際にタクシーで店を訪れ、名物うどんを紹介する様子などを配信する。参加者はビデオ会議アプリ「Zoom(ズーム)」を使って生中継を楽しむ。

 22日のツアーは県内外の15人が参加した。綾川町の店では、実際に行列に並んで注文する様子などを配信。ドライバーは参加者と会話しながら、店内の雰囲気を紹介した。製麺工場を併設した琴平町の店へ移動すると、工場長がおいしい食べ方を伝授。参加者はうどんをゆでる様子を画面で見ながら、事前に自宅に届いたうどん玉を調理し、釜玉うどんに舌鼓を打った。沖縄県名護市から参加した女性(54)は「実際に店に行った気分になれて楽しかった。次はぜひ現地でうどんを食べたい」と話していた。

 定員は各回15人で、料金はうどん玉など込みで1人4980円。8月開催分の申し込みは締め切ったが、9月以降も実施。今後はコースを増やす予定で、担当者は「うどん店巡りと香川の魅力を多くの人に感じてもらい、コロナ収束後も続くサービスに進化させたい」としている。

(四国新聞・2020/08/25掲載)


うどんタクシー


関連情報