東京五輪の世界観感じて 丸亀でポスター巡回展 市出身、64年大会陸上コーチ 故西内さんの企画展も
来夏に延期された東京五輪・パラリンピックの「公式アートポスター」の巡回展が丸亀城内の丸亀市立資料館(香川県丸亀市一番丁)で開かれている。資料館では、1964年東京五輪で陸上の選手強化コーチを務めた、丸亀市沖の広島出身の故西内文夫さん(1922~2001年)の功績を紹介する企画展も行われており、来館者は東京五輪の過去と未来をつなぐような二つの展示に興味深そうに見入っていた。会期はともに30日まで。
巡回展は、県が企画し、県庁を皮切りに8市9町で順次実施(宇多津町、三豊市は開催終了)。国内外のアーティストらが大会をイメージして制作した絵画や写真、漫画、書など20点を展示する。丸亀ではこれに加え、陸上代表が県立丸亀競技場で事前合宿する予定のクロアチアのPRコーナーを市独自に設けた。
会場には、人気漫画家の荒木飛呂彦さんや浦沢直樹さん、写真家ホンマタカシさん、書家の金沢翔子さんらが手掛けた独創性にあふれるポスターが並ぶ。瀬戸内国際芸術祭の作品で県民になじみが深い画家の大竹伸朗さんは、64年の東京五輪時に小学校で習った切り絵の手法で五輪の世界観を表現している。
隣の会場で行っている故西内さんの企画展のうち、前回の東京五輪に関しては開会式で着用した公式ユニホームを展示したり、男子マラソンで銅メダルを獲得した故円谷幸吉選手への指導について紹介したりしている。
来館者は両会場を行き来し、新型コロナウイルスの影響で延期となったスポーツの祭典に改めて関心を高めていた。
入館無料。9:30~16:30。問い合わせは丸亀市立資料館、電話0877-22-5366。
(四国新聞・2020/08/27掲載)
東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会巡回展
所在地 | 丸亀市立資料館 香川県丸亀市一番丁(城内) |
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開催期間 | 8/25(火曜日)~8/30(日曜日) |
営業時間 | 9:30~16:30 |
定休日 | 月曜日、祝日 |
TEL | 0877-22-5366 |