躍動感ある表現伝える 絵画や映像作品展示 高松市美術館
高松市美術館(香川県高松市紺屋町)で、特別展「高松市美術館コレクション+身体とムービング」が開かれている。制作における体の使い方や動きに着目した絵画や映像作品が並び、現代美術の豊かな表現を伝えている。9月6日まで。
特別展では、所蔵品とゲスト作家の作品約80点を大きく二つの会場に分けて展示。第1室は抽象画家、白髪一雄さん(1924~2008年)の絵画を中心に紹介。カンバスにのせた油絵の具を足で塗り広げて描かれた代表的な「水滸伝豪傑シリーズ」をはじめ、活動初期から晩年までの油彩画が並ぶ。水滸伝豪傑シリーズの作品は絵の具の盛り上がりや指の跡を見て取ることができ、躍動感が感じられる。
第2室では動きに着目した作品を紹介。大阪芸術大出身のアーティスト2人でつくるユニット「ログズギャラリー」が丸亀市などの自動車道を運転した際の動画を編集した映像作品や、一時期、高松市内にアトリエを構えていた画家、中園孔二さん(1989~2015年)が画面いっぱいに曲線や人の顔を描き込んだ絵画などが来場者の関心を集めている。
高松市のパート従業員永田恵さん(44)は「自分にはない感性で新鮮」と話し、じっくりと鑑賞していた。
入場料は一般800円ほか。問い合わせは高松市美術館、電話087-823-1711。
(四国新聞・2020/08/27掲載)
特別展「高松市美術館コレクション+身体とムービング」
所在地 | 高松市美術館 香川県高松市紺屋町10-4 |
---|---|
開催期間 | 7/23(木曜日・祝日)~9/6(日曜日) |
営業時間 | 9:30~17:00(入室は閉館30分前まで) |
観覧料 | 【一般】800円(640円)※65歳以上も一般料金
【大学生】500円(400円)
【高校生以下】無料 |
定休日 | 月曜日(ただし、8月10日(月曜日) 開館、翌8月11日(火曜日) 休館) |
TEL | 087-823-1711 |