信金跡でアート体験 坂出 香川県出身作家ら13人出展
坂出市商店街にある高松信用金庫の旧坂出支店(香川県坂出市本町)を舞台にした現代アート展「しんきんグof ART」の第2部が28日に開幕した。巨大金庫といった金融機関特有の施設や雰囲気を生かした作品の数々に、来場者が見入っている。会期は30日までと9月4~6日。
展示会は、市中心部を芸術で盛り上げようと、2013年と16年の瀬戸内国際芸術祭で沙弥島に作品展示などを行ってきた神戸芸術工科大学(神戸市)アートプロジェクトが主催。2月に第1部があり、当初は3月から第2部が始まる予定だったが、新型コロナウイルス感染症の影響で延期となっていた。
出展者は、神戸芸術工科大学の教授や県出身の作家ら13人。第1部から作品の半数程度を入れ替えた。
神戸芸術工科大学の戸矢崎満雄教授の作品「二十の守り神」は、かつての靴箱を活用し、各扉に番号を割り振った上で、その中に「守り神」のオブジェを入れた。来場者はおみくじを引くように小袋を一つ選び、袋の中の紙に書かれた番号と同じ扉を開けると、守り神と出合うことができる。
このほか、入り口近くのスペースには棚などを並べた迷路が用意されており、タコやヘビ、手のひらのようなさまざまオブジェを探しながら進む。
戸矢崎教授は「金融機関ならではの歴史、気配を感じながら、体験型の作品などを楽しんでもらえれば」と話した。開館は各日12:00から17:30。入場無料。
(四国新聞・2020/08/29掲載)
神戸芸術工科大学アートプロジェクト2020(神戸芸術工科大学公式ページより)
しんきんグof ART
会場 | 高松信用金庫 旧坂出支店(香川県坂出市本町2-8-22) |
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開催日程 | 2020/8/28(金曜日)~8/30(日曜日)、9/4(金曜日)~9/6(日曜日) |
開催時間 | 12:00~17:30 |
料金 | 入場無料 |