10月に香川県綾川町で開幕する現代美術展「かがわ・山なみ芸術祭2020」(山なみ芸術祭2020実行委など主催)をPRしようと、綾川町萱原のイオンモール綾川でプレイベントが開かれている。1~3階の計16カ所に、魚が空中を泳いでいるような作品「山なみ水族館」や、花と犬のオブジェといった地元住民と作家がコラボレーションした作品などが飾られ、地域全体でムードを盛り上げている。6日まで。


園児らの描いた魚たちが空中を泳いでいるように見える「山なみ水族館」=綾川町萱原、イオンモール綾川


 プレイベントでは、山なみ芸術祭に参加する作家10人が住民の協力を得て出品している。

 山なみ水族館は、町内の園児らが描いた魚やカニなどの絵を3階の吹き抜けにある透明の板に貼り付け、宙に浮いているように見せている。1階にあるアルミ缶で作った花のオブジェは地元婦人会のメンバーや県農協綾上支店職員が制作したもので、三豊市の造形作家秋山富美代さんの犬の立体造形と競演し、楽しそうな雰囲気を演出している。

 2階に設置された「山なみ神社」という作品は、疫病を鎮めると信じられた妖怪「アマビエ」の鉛筆画と、山なみ芸術祭実行委員長の倉石文雄さん制作のこま犬を一緒に配置。イラストなどを手掛ける丸亀市の作家ミズカさんのキャラクター「ぼうや」シリーズは複数の場所に展示されている。


楽しそうな雰囲気を演出する花や犬のオブジェ


 また、綾南中吹奏楽部や公民館、オカリナ愛好グループなど約30団体、総勢230人が歌ったり、演奏したりしている「綾川のやまなみ」のプロモーション動画も放映している。

 5日はオリジナルエコバッグ作り(参加費500円)、6日はミズカさんとお絵描き(参加費500円)が楽しめるワークショップがある。申し込み、問い合わせは窓口の倉石さん〈090(5712)3148〉。

 山なみ芸術祭は10月24日から11月15日までイオンモール綾川など町内5会場で開催。35人の作品約40点が展示される予定。

(四国新聞・2020/09/04掲載)


かがわ・山なみ芸術祭2020


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