日帰りツアー初企画 JR四国と観音寺市 ロメインレタスや豊稔池にスポット 「四国家のお宝」第41弾
JR四国は、観音寺市と連携して観音寺の名所を巡り、食を楽しみ、農業など地場産業の魅力を学ぶ日帰りツアー「ロメインレタスと豊稔池堰堤(えんてい)」を11月6、7の両日に開催する。JR四国が地域との協働で潜在的な観光資源を発掘し、商品展開している「四国家(しこくけ)のお宝」シリーズ第41弾で、観音寺は初登場となる。
観音寺信用金庫(香川県観音寺市)が企画に協力。「ロメインレタス日本一を誇る観音寺市の大野原とは?」をテーマに、主に観音寺市大野原町にスポットを当て、ロメインレタスが代表的な特産品になった経緯や豊稔池堰堤の築造の背景などをひもとく。
ツアーは10:00にJR観音寺駅を貸し切りバスで出発。練り製品製造の老舗、福弥蒲鉾(かまぼこ)に立ち寄り、揚げたての天ぷらを味わった後、「天空の鳥居」で知られる高屋神社本宮に向かう。
昼食会場は地元の人気店、あみ屋。ロメインレタスなどを具材に伊吹いりこでだしを取り、観音寺のご当地グルメにと売り出し中の鍋料理「天空の七宝鍋」を賞味する。
午後にロメインレタスの産地を訪ね、生産者から話を聞く。続いて、ヨーロッパの古城を思わせるマルチプルアーチ式ダムの豊稔池堰堤を「五郷里づくりの会」の案内で見学する。
途中、古民家レストランで観音寺信金から、おからドーナツとコーヒーのお接待がある。観音寺市も土産品を用意している。
旅行代金は、四国各駅発着1人当たり大人8450円、子ども7800円。国の観光支援事業「Go To トラベル」の支援対象となっている。8月31日から取り扱いを始めており、募集人数は各日20人。
JR四国は、新型コロナウイルス感染拡大のため「四国家のお宝」シリーズの開催を3月から見合わせていたが、9~11月の出発分から再開。七つのツアーを用意した。
香川県関係ではほかに「丸亀京極文化と中津万象園」(丸亀市・10月8、9日)、「善通寺伝説『いにしえの古墳からキウイフルーツまで』」(善通寺市・10月17、18日)、「知られざる少林寺拳法の世界」(多度津町・10月22、23日)の各ツアーがある。
申し込み、問い合わせはJR四国旅の予約センター、電話087-825-1662。
(四国新聞・2020/09/04掲載)