高松市を主な拠点に現代サーカスの魅力を発信する「瀬戸内サーカスファクトリー」などは15日、高松市の栗林公園で現代サーカスと伝統芸能を融合したショー「ヌーヴォー・シルク・ジャポンin栗林公園」を11月21~25日に開催すると発表した。新型コロナウイルスの影響で多くのイベントが中止となる中、文化芸術の振興や夜型観光の充実などにつなげるのが狙いで、将来的に四国4県での巡業開催を目指す。


ショーに出演する柿崎麻莉子さん(写真上・中央)、長谷川愛実さん(同右下)、吉田亜希さん(同左下)=コラージュ


 ショーは、瀬戸内サーカスファクトリーや、JTB高松支店、四国4県や旅行・観光関連業者などで組織する四国ツーリズム創造機構、デザイン会社のtao.(高松市)、ブライダルプロデュース業などを展開するフェアリー・テイル(高松市)の5者で構成する推進協議会が主催。観光庁の事業にも採択されており、栗林公園の秋のライトアップ期間に合わせ、園内の商工奨励館北館と北庭で幻想的なパフォーマンスを披露する。

 出演は、三木町出身のダンサーで県の名誉大使「KAGAWAアンバサダー」を務める柿崎麻莉子さんをはじめ、三豊市出身の長谷川愛実さん、県内在住の吉田亜希さんらエアリアルアーティスト3人、新潟・佐渡島を拠点に国内外で活躍する太鼓芸能集団「鼓童」メンバー3人の計7人。病気の姫を助けるため身代わりになった女性の伝説にちなんだ香川の郷土玩具「奉公さん」をもとにしたストーリーを展開する。讃岐獅子舞保存会によるパフォーマンスもある。

 この日、栗林公園で会見があり、推進協議会の野浪健会長は「このイベントが、文化芸術、観光の復興に向けた新たな窓口になれば」とあいさつ。出席した長谷川さんは「栗林公園や香川の美しさとともに、ヌーヴォー・シルクの楽しさや驚きをたくさんの人に感じてもらえるよう頑張りたい」と話した。

 公演は1日2回で、開演は第一部が17:15、第二部が19:45(22、24日は第二部のみ)。価格は5800円。チケットはオンラインで販売している。ショーの内容は、20~25日に有料で動画配信される予定。問い合わせは推進協議会、電話087-822-0033。

(四国新聞・2020/09/16掲載)


ヌーヴォー・シルク・ジャポン in 栗林公園



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