香川県善通寺市大麻町の灸まん美術館ギャラリーで、香川を拠点に活動する漆芸作家2人の作品を展示・販売する「漆日和」が開かれている。器や箸など普段使いのものやアクセサリーなど計約150点が出品され、漆のある暮らしの豊かさを伝えている。9月22日まで。


出展者の亀井あゆみさんと山田果林さん

出展者の亀井あゆみさんと山田果林さん


 出展者は亀井あゆみさん(32)=香川県綾歌郡綾川町=と山田果林さん(32)=香川県丸亀市=で、ともに香川県漆芸研究所を修了。漆を身近に感じてもらおうと企画した。

 会場では、滑らかな手触りと色つやが融合した器や、上品な箸などを展示。和紙を何層にも重ねてから漆を塗った器や、スズ粉を振って金属のように見立てる「朧(おぼろ)銀塗」という手法を用いた皿、色の濃淡が美しい壁掛けもあり、2人のみずみずしい感性と漆芸作品の多様性が感じられる。

 2人は「見たり触ったりして感触を楽しんで。ぜひ日常生活に漆を取り入れてほしい」と話している。

(四国新聞・2020/09/20掲載)


灸まん美術館

漆日和 亀井あゆみ・山田果林 2人展


会場 灸まん美術館ギャラリー(香川県善通寺市大麻町338)
開催日時 2020/09/18(金)~9/22(火)9:00~17:00(最終日は15:30まで)
TEL 0877-75-3000(灸まん美術館)


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