新型コロナウイルスの感染拡大の影響で延期していた、四国学院大演劇コースの学生がプロの演出家と舞台をつくるプログラム「SARP(サープ)」の公演が再開する。3日から6日までの日程で善通寺市文京町の四国学院大ノトススタジオで上演。学生らは、舞台に立つことのできる喜びをかみしめながら本番に向けて練習に励んでいる。


本番に向けて稽古に励む学生たち=善通寺市文京町、四国学院大ノトススタジオ


 サープは、学生が一線で活躍する演出家らから舞台製作を学び、公演を行うことで学生の成長を促すプログラム。演出家らは同大の施設に約1カ月滞在して学生を指導する。2011年度から年2回の公演を行っており、本年度の1回目の公演は6月ごろを予定していたが、新型コロナの影響で延期となり、約4カ月遅れの実施となった。

 今回は、劇団双数姉妹主宰の演出・脚本家の小池竹見さん(51)が担当。1~4年生28人が参加し、9月から稽古を重ねてきた。題目は「星の祭に吹く風」。宮沢賢治の「風の又三郎」をモチーフに小池さんが脚本と演出を手掛けた。

 又三郎こと高田三郎役の4年生の大平峻世さん(21)は「観客の共感を呼ぶような演技をしたい。作品の世界観に入り込めるようなセットにも注目してほしい」と意欲。物語の鍵を握るミツ役の1年生の加藤優和さん(19)は「やっと舞台ができるという思い。場面ごとのつながりを感じながら楽しんでもらえれば」と話している。

 5、6両日のチケット予約を受け付けている。開演時間は19:00。料金は一般千円ほか。問い合わせは四国学院大パフォーミング・アーツ研究所、電話0877-62-2324。

(四国新聞・2020/10/02掲載)


場所 四国学院大学ノトススタジオ
香川県善通寺市文京町3丁目2番1号
日時
2020年10月3日(土)~10月6日(火)
料金
一般:1,000円 大学生以下:500円
〈予約のみ〉日時指定・自由席
TEL 0877-62-2324

四国学院大学ノトススタジオ



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