香川県三豊市財田町の香川用水調整池、宝山湖の周辺で3万~4万本あるというヒガンバナが咲き、赤いじゅうたんを敷き詰めたような風景が広がっている。一部の花は盛りを過ぎたが、今年は猛暑の影響もあって開花が例年より遅く、今月上旬まで観賞を楽しめそう。


宝山湖の湖畔を赤く染めるヒガンバナ=三豊市財田町


 ヒガンバナのエリアは宝山湖の南東にある小高い丘の斜面を中心にした約2千平方メートル。近くの農業、図子忠義さん(83)、フミ子さん(80)夫妻が、10年ほど前から球根を植え、草刈りなどの手入れをして丹精込めて増やしてきた。

 対岸からも真っ赤に染まった湖畔がくっきりと見えるほど。一角に白い花もあり、コントラストを描く。斜面には遊歩道が設けられ、カメラを手に写真愛好家や夫婦連れらが引きも切らず詰め掛けている。

 何度も来ている友人と一緒に初めて訪れたという観音寺市観音寺町の会社員、秋山恵子さん(33)は「眺めながら湖畔を散歩して来たが、思っていたよりすごく良かった。また来たい」と満足そうだった。

 周辺は道路が狭く駐車スペースも少ないことから、土地を所有する水資源機構香川用水管理所(琴平町)などは約1キロ離れた宝山湖の駐車場に車を止めるよう呼び掛けている。

(四国新聞・2020/10/05掲載)



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