窓とアートの関係感じて 猪熊美術館で巡回展 13日から 絵画や建築など100点
丸亀市猪熊弦一郎現代美術館(丸亀市浜町)で13日、東京国立近代美術館で開催された展覧会「窓展:窓をめぐるアートと建築の旅」の巡回展がスタートする。多くの芸術表現のモチーフにされてきた窓にまつわる作品を展示。絵画や写真、インスタレーション(空間芸術)、さらに建築などとジャンルを超えた約100点が集まる。会期は来年1月11日まで。
東京国立近代美術館などは昨年11月~今年2月に窓展を開催し、好評を得た。市猪熊弦一郎現代美術館での巡回展は作品を11のテーマに分けて紹介する。
建築の分野では、国立西洋美術館を含む建築作品が世界文化遺産に登録されたフランスの建築家ル・コルビュジエの貴重なドローイング(素描)を出展する。窓にまつわる絵画は、20世紀を代表するスイスの画家パウル・クレーによる、窓の形と通じる四角が並んだ抽象画を展示。日本の近代西洋画の巨匠、岸田劉生が長女をモデルにした「麗子肖像(麗子五歳之像)」も出品される。
写真作品では、ロンドンとベルリンを拠点に現代美術界の第一線で活躍するヴォルフガング・ティルマンスや、日本のホンマタカシの作品を見られる。
展示全体を通じて、日常生活の中にあって四角い枠で外界を切り取って見せる窓が、同じく四角い枠で囲まれた世界を見せてくれる絵画に始まり、長くアートと深い関係にあるのが分かる構成となっている。
また、巡回展に合わせ、市ゆかりの洋画家猪熊弦一郎が窓を描いた作品を館内のエントランスとアートセンターで紹介する。
開館時間は10:00~18:00。月曜休館(祝日の場合は翌平日)。12月25~31日休み。入館料(常設展を含む)は一般950円、大学生650円、高校生以下と市在住の65歳以上は無料など。問い合わせは市猪熊弦一郎現代美術館、電話0877-24-7755。
(四国新聞・2020/10/11掲載)
丸亀市猪熊弦一郎現代美術館
所在地 | 香川県丸亀市浜町80-1 |
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開館時間 | 10:00~18:00(入館は17:30まで) |
休館日 | 月曜日(祝休日の場合は翌平日) |
TEL | 0877-24-7755 |