香川県さぬき市志度の長谷ぶどう園(長谷真里代表)は、同園で収穫したブドウ「ニューピオーネ」の果汁を使った甘酒を企画、販売を開始した。長谷ぶどう園は農産品の加工や販売も手掛ける「6次産業化」に取り組み、レーズンやジェラートなどもこれまでに企画・発売。旬の時季以外の魅力発信に力を入れている。


長谷ぶどう園のニューピオーネ果汁を使った甘酒=さぬき市志度


 長谷ぶどう園は約80アールで、2017年に就農した長谷代表で3代目。ニューピオーネやシャインマスカットなどを栽培している。6次化商品は、収穫期以外にも顧客とのつながりを維持しようと企画を始めた。自社で加工場は持たず、県内外の食品メーカーなどと連携して商品を開発、製造するスタイルを模索している。

 このほど販売を開始した「ほっこり甘酒物語 ぶどう」は果汁を抽出する県内の食品加工会社や、愛知県のコンサルティング会社、宮崎県の酒造会社と計4社のコラボレーション。ほのかにピンク色に染まった甘酒にブドウの甘酸っぱい香りがしっかり残り、すっきりとした飲み口に仕上がっている。

 「お客さんの顔を見ながら売りたい」という長谷代表の思いもあり、香川県内で開かれるマルシェなどイベントでの限定販売が中心。香川県内では唯一、さぬき市前山の道の駅ながお近くにあるさぬき市シルバー人材センター直売所で販売している。150ミリリットル入りで、価格は350円(税込み)。

(四国新聞・2020/10/24掲載)

さぬき市シルバー人材センター直売所


所在地 香川県さぬき市前山963-13
営業時間 9:30~16:00


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