高松空港株式会社は27日、来年1月に高松―静岡、高松―仙台間でチャーター便を往復運航すると発表した。新型コロナウイルス感染拡大の影響で国際線の需要回復が当面見込めない中、国内線の開設に注力しており、チャーター便で運航実績を積み上げることで「将来の定期運航につなげたい」としている。同社によると、静岡発着のチャーター便は高松空港では初めて。仙台発着は2018年秋以来2度目。


FDAの小型ジェット機。来年1月に静岡、仙台へのチャーター便として往復運航する


 運航するのは、静岡、仙台両線とも来年1月9日高松発、1月11日夕高松着の往復で、フジドリームエアラインズ(静岡市、FDA)の定員約80人の小型ジェット機。旅行大手のエイチ・アイ・エス(HIS)の商品として乗客を募り、往復の移動だけとツアー付きの2種類から選べる。

 ツアーは、静岡行きが伊豆方面など、仙台行きが宮城と福島の観光地を巡る。9日高松着、11日高松発の仙台便も運航予定で、香川や徳島を訪れるツアーもある。

 高松空港は新型コロナ感染拡大の影響で、国際線が3月に全線運休、国内線も4月以降、運休や大幅減便となり、現在も羽田、成田線が通常時の半分程度の便数で運航。利用客数の低迷が続いており、9月はやや持ち直したものの前年同月比約8割減となっている。 高松空港株式会社は、2020年度下半期(10月~21年3月)は札幌、仙台、静岡、名古屋、福岡の5都市と沖縄県宮古島市の下地島の路線開設に注力する方針を示していた。チャーター便PRのため10月31日、11月1日は高松市の丸亀町商店街でイベントを開く。

(四国新聞・2020/10/28掲載)


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