香川県宇多津町の四国水族館は28日、普段は立ち入ることができない巨大水槽「綿津見(わたつみ)の景」(幅約11メートル、高さ約5・5メートル)の裏側を見学するバックヤードツアーを始めた。飼育員は水槽に奥行きを感じさせるための照明の工夫や、水質を維持するための装置について実物を見せながら解説。参加した子どもたちは見たことのない光景に驚きの声を上げていた。


巨大水槽の裏側を見学する参加者=宇多津町、四国水族館


 ツアーは、水族館への興味を高めてもらおうと企画。9月のイベントで巨大水槽の裏側を初めて公開したところ好評だったため、新しい体験プログラムとして週3回行うことにした。

 この日は県内外から15人が参加し、飼育員はまず、屋外にある巨大水槽のろ過槽を説明。装置内の砂やバクテリアで汚れを取り除いた後、きれいな水をポンプで水槽に戻していると伝えた。

 巨大水槽の裏側では「水槽正面に照明を集中して当てることで、観賞者は魚が目の前に突然現れるように感じ、海中にいるような奥行きを味わえる」と説明。参加者は巨大水槽の上部に立ち、中を泳ぐ約20種類の魚の姿を興味深そうに眺めていた。

 このほか、週約40キロの餌を与えていることや、新たな魚を水槽に運び入れる方法などが紹介された。

 ツアーは水、金、日曜の14:30から約20分間実施。定員は15人。参加費は1人500円。当日の正午から1階インフォメーションで先着順に参加を受け付ける。

(四国新聞・2020/10/29掲載)

四国水族館


所在地 香川県綾歌郡宇多津町浜一番丁4
TEL 0877-49-4590

バックヤードツアー~大水槽横から見るか上から見るか~



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