坂出市中心部の坂出商店街の空き店舗や金融機関跡などをアートで彩る企画「シャッターオープンプロジェクト」が7日、開幕した。市内の高校生の絵画や写真が飾られているほか、昭和時代の生活用品などを集めたレトロな空間を再現しており、訪れた家族連れらは新たな感性が吹き込まれたまちを興味深そうに見入っている。会期は12月27日までの土日祝日。


空き店舗のシャッターに飾られた高校生の写真作品=坂出市本町


 イベントは、市民らでつくる坂出商店街まちづくり会議(代表・増田成宣坂出市商店街連合会長)が初めて開催。商店街の空き店舗などに市内外の6人の作家らが6カ所で作品の展示や公開制作、ワークショップを行い、坂出高の美術部とイラストレーション部、坂出商高の写真部の計40点を15カ所で紹介している。

 高校生の絵画作品は少女らを描いてファンタジーな世界観などを表現。写真作品では瀬戸大橋や桜並木といった風景に加え、散髪している店員や勢いよくジャンプする女子生徒の表情などを切り取っている。


「昭和おもひで館」でレトロなアイテムに見入る家族連れら


 高松信用金庫の旧坂出支店(同市本町)では、「昭和おもひで館」の名称で、昭和40年代を中心に使われた生活、教育に関するアイテム300点以上を展示。テレビやちゃぶ台を置いて昭和の家庭を再現しているほか、看板・ポスターやそろばん、農機具などを並べている。

 増田代表は「これまで商店街に来たことのなかった人に足を運んでもらい、盛り上げられれば」と話した。鑑賞無料。時間は各日12:00から17:00まで。

(四国新聞・2020/11/08掲載)



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