香川県小豆郡土庄町で妖怪をテーマにアート事業を展開するMeiPAM(メイパム)は、夜型観光の推進を目的に「迷路のまち ナイトツーリズム」を4日から週末を中心に来年1月11日まで開催する。運営する妖怪美術館の夜間営業を行うとともに近隣の飲食店とも連携し、観光客らにまち巡りをしながら昼間とは違った「怪しい」雰囲気を味わってもらう。


夜間も営業し、薄暗い中で妖怪の造形作品を鑑賞してもらう妖怪美術館=土庄町


 メイパムは今年7月、デジタルコンテンツを生かした事業に取り組む東京の企業とタッグを組んで「小豆島ナイトツーリズム協会」を設立。今回の取り組みは「見えないものが、見えてくる。小豆島“迷路のまち ナイトツーリズム”」と題し、観光庁の「2020年度夜間・早朝の活用による新たな時間市場の創出事業」のモデル事業の一つとして実施する。

 舞台となる「迷路のまち」は町中心部にあり、そこに点在する妖怪美術館全4館の営業時間を21:00まで3時間延長し、観光客らには小さなライトを手に巡回して館内に展示している100点以上の妖怪の造形物を鑑賞してもらう。夜のみ公開する作品も3点あるという。


照明を落とし、妖艶な雰囲気を醸す「妖怪bar」


 また、メイパムが運営するレストラン「島メシ家」は、17:00以降は照明を落として妖艶な雰囲気を醸し出す「妖怪bar」に。疫病退散の妖怪「アマビエ」をイメージしたドリンクなど特別メニューを提供する。近くのイタリア料理店では「真っ黒マルゲリータ」を創作するなど、一帯の飲食店もコラボメニューを提供して企画を盛り上げる。

 近くのホテル宿泊者には小型の三輪軽自動車「トゥクトゥク」で無料送迎するサービスもある。妖怪美術館の入館料は大人2900円、中高生1450円。開催日など問い合わせはメイパム、電話0879-62-0221。

(四国新聞・2020/12/03掲載)


見えないものが、見えてくる。小豆島“迷路のまち ナイトツーリズム”



関連情報