四国水族館(香川県宇多津町浜一番丁)は、鳥インフルエンザの感染拡大を受けて休止中のペンギンの水槽にアート作品の展示を始めた。2頭のキリンを配置するなどして「ペンギンの帰りを、首を長くして待っているよ」との願いを込めている。


ペンギンの展示休止に伴い、水槽に新たに飾られたキリンの作品や抽象アートに見入る来館者=宇多津町浜一番丁、四国水族館


 四国水族館はケープペンギン15羽を飼育しているが、11月11日から展示を休止。ペンギンをバックヤードに移したため、水槽が空の状態となっていた。

 来館者に楽しい雰囲気を味わってもらおうと、善通寺市の地域おこし協力隊員、日高慎一郎さん(37)の提案を受けて、アートの展示を企画。坂出市の造形作家・岡山富男さん(68)と高松市の抽象作家、kuromaさん(25)の協力を得て今月13日から展示している。

 岡山さんは、首を伸ばしたり、座って水槽の中をのぞいたりしている2頭のキリンを配置。kuromaさんは水槽のガラス面に白色の線を描いて明るいムードを演出している。

 四国水族館は「ペンギンが帰ってくるまでの間、撮影スポットとして楽しんでもらえれば」としている。

(四国新聞・2020/12/27掲載)


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