新年を間近に控え、香川県高松市牟礼町の四国霊場85番札所・八栗寺(新見竜玄住職)で28日、初詣客を迎える境内のしめ縄の飾り付けと、お堂に張られる「まん幕」の取り換えが行われた。迎春準備が進む境内で、参拝者らは新たな年への願いを込め、そっと手を合わせていた。


本堂に新しいまん幕を張る歓喜会のメンバー=香川県高松市牟礼町、八栗寺

本堂に新しいまん幕を張る歓喜会のメンバー=香川県高松市牟礼町、八栗寺


 まん幕の取り換えは、地元の信者らでつくる「歓喜会」(砂川広行代表)が行う年末の恒例行事。今年は本堂や商売繁盛の神様を祭る聖天堂など4カ所にまん幕を奉納した。

 作業は午前8時半にスタート。参加したメンバー5人が約2時間かけて1年間使った幕を取り外し、白や紫色の新しい幕に張り替え。この後、しめ縄の飾り付けも行われ、業者の作業員が聖天堂や二天門などに長さ約5メートルのしめ縄を慎重に取り付けていた。

 今年は31日の年越し護摩供養は行わず、31日午後11時ごろから除夜の鐘突きの整理券(先着108人)を配布。鐘を突いた参拝客に清酒を振る舞う。三が日は本尊の聖観音や多宝塔の大日如来を開帳する。

(四国新聞・2020/12/29掲載)

八栗寺


所在地 香川県高松市牟礼町牟礼3416
TEL 087-845-9603

八栗寺



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