昔の暮らし生き生きと 福岡青嵐の絵、民具と紹介 東かがわ市歴民で展示
香川県東かがわ市引田の東かがわ市歴史民俗資料館で、東かがわ市歴史民俗資料館と香川県立ミュージアムの共催展「福岡青嵐の描いた風景と道具―明治の香川」が開かれている。熊本県出身の日本画家、福岡青嵐(1879~1954年)が明治期に描いた県内の写生画と、そこに描かれた民具などを一緒に紹介しており、昔の人々の暮らしを垣間見ることができる。11日まで。
福岡は明治期の1903~06年、善通寺市で軍医をしていた兄を頼って県内に滞在。旅の記録として人々の生活を描いた写生画を残している。
今回の共催展は訪れた人に福岡の作品や昔の香川の暮らしについて、より深く理解してもらえればと企画。福岡が県内滞在時に描いた写生画と、そこに登場する同館所蔵の民具などを一緒に展示している。
現在開催中の後期展では、写生画と、関連する民具や絵はがきなど計26点を、「牛」「馬」「鶏」「塩田」など、七つのテーマで紹介。「牛」では福岡が描いた精密な写生画の近くに、絵に登場する牛の鞍(くら)や鼻輪などを飾っている。
東かがわ市歴史民俗資料館によると、絵と共に並んでいる民具は明治後半から昭和30年代にかけて、東かがわ市で実際に使われていたもの。萩野憲司館長は「写生画と一緒に見てもらうことで、当時の人々の暮らしを知ってもらえれば」と話している。
無料。開館時間は9:00~17:00。火曜定休。問い合わせは東かがわ市歴史民俗資料館、電話0879-33-2030。
(四国新聞・2021/01/06掲載)
福岡青嵐の描いた風景と道具―明治の香川
会場 | 東かがわ市歴史民俗資料館 企画展示コーナー 香川県東かがわ市引田1000-4 |
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開催期間 | 2020/12/5~2021/1/11 9:00~17:00 |
入館料 | 無料 |
休館日 | 火曜日 |
TEL | 0879-33-2030 |