瀬戸内圏域で活動する若手芸術家やギャラリー、企業などと連帯して現代アートの普及に取り組む団体「瀬戸内アートコレクティブ」(香川県高松市)のグループ展が香川県坂出市駒止町のかまどホールで開かれている。作家6人による風景画やデジタルアートなど約80点が飾られ、来場者はさまざまな作風を楽しんでいる。31日まで。


PORTRATORさんの「薔薇」(手前の3作品)に見入る来場者=香川県坂出市駒止町、かまどホール

PORTRATORさんの「薔薇」(手前の3作品)に見入る来場者=香川県坂出市駒止町、かまどホール


 展示会は、「瀬戸内アートコレクティブ」に登録している若手芸術家の多様な視点に触れてもらおうと企画。香川、岡山、広島、山口の4県で活動する作家の作品を紹介している。

 高松市の画家、高松明日香さんは、映画のワンシーンのような複数の絵画を組み合わせて見ることで、ストーリー性が感じられる作品を展示。デジタルアートを手掛けるPORTRATORさん=高松市=の「薔薇(ばら)」と題した作品3点はいずれも同じ形状のバラを描いているが、背景や花、葉の色使いが異なるため、まったく違う印象を与えている。

 岡山市の画家、鈴木瑞穂さんの「オリーブの丘」は、岡山県瀬戸内市の牛窓オリーブ園から見た景色で、海に浮かぶ二つの島と、太陽光を浴びてエネルギッシュな海面や木々の緑を描き出している。

 月曜休館。入場料300円(70歳以上と高校生以下は無料)。

(四国新聞・2021/01/19掲載)


瀬戸内アートコレクティブ

瀬戸内アートコレクティブクロッシング


会場 かまどホール内ギャラリー(香川県坂出市駒止町1-3-4)
開催日時 ~2021/01/31(日)10:00~17:00
入場料 300円(70歳以上と高校生以下は無料)
休館日 毎週月曜日
TEL 0877-46-2178(かまどホール)


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