放哉の暮らしぶり紹介 土庄で企画展 最晩年の冬に焦点
香川県小豆郡土庄町で最後の数カ月を過ごした放浪の自由律俳人、尾崎放哉(1885~1926年)に関する資料を展示している土庄町渕崎の尾崎放哉資料館で、企画展「放哉41歳・冬の小豆島―我輩ノ誕生日―」が開かれている。放哉が知人に宛てた手紙などから、孤高の俳人の島での暮らしぶりを知ることができる。3月21日まで(月曜、祝日、月末日は休館)。
企画展は、放哉の生誕記念事業として小豆島尾崎放哉記念館(土庄町)が開催。放哉の最晩年の冬に焦点を当て、自筆の句稿や書簡などを並べた。
放哉が日々の食事内容や体調、島の天候などを書き留めた「入庵食記」では、41歳の誕生日を迎えた1926年1月20日に「我輩ノ誕生日、唯一人ニテ俳句デモ作ラウ、嗚呼未生以前の放哉よ!」との記載がある。同日夜、俳句仲間の沢田亨に宛てた手紙では、「油揚めし」を作り、もらい物のナスのみそ漬けなどと一緒に食べたことを紹介し、「妻が、居る時は、『尾頭付キ」で、赤めしで一杯やつたもんだが」と、愚痴とも取れる記述が確認できる。
このほか、師である荻原井泉水に添削してもらった句稿や、放哉のついのすみかとなった南郷(みなんご)庵周辺の写真なども展示している。
入館料は中学生以上220円、小学生110円。鑑賞希望者は隣接する土庄町立中央図書館に申し出る。問い合わせは小豆島尾崎放哉記念館、電話0879-62-0037。
(四国新聞・2021/01/25掲載)
放哉41歳・冬の小豆島―我輩ノ誕生日―
期間 | 2021/1/19(火曜日)~2021/3/21(日曜日) ※鑑賞希望者は隣接する土庄町立中央図書館に申し出 |
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所在地 | 土庄町尾崎放哉資料館 香川県小豆郡土庄町甲1080 |
開館時間 | 9:00~17:00(入館は16:30まで) |
休館日 | 月曜日、祝日、月末日 |
入館料 | 中学生以上220円 小学生110円 (小豆島尾崎放哉記念館との共通券で入館) |
TEL | 0879-62-0037 |