香川県三豊市豊中町の延命院(森照悟住職)で、真冬に咲くロウバイが見頃を迎えている。寒風に耐えて凜(りん)とした黄色い花を枝いっぱいに咲かせ、周囲に甘い香りを漂わせている。


枝いっぱいに黄色い花を咲かせているロウバイ=香川県三豊市豊中町、延命院

枝いっぱいに黄色い花を咲かせているロウバイ=香川県三豊市豊中町、延命院


 ロウバイは中国原産の落葉樹。花びらがろう細工のように光沢があり、梅に似ていることからその名が付いたといわれる。延命院では参道の石段沿いと前庭、裏庭の3カ所に計約120本が植えられ、香川県内屈指の名所として知られている。

 今冬は冷え込む日が多く、開花が全体に例年より数日遅れたが、早いものは年末年始から咲き始め、現在は「八~九分咲き」。夫婦や親子連れが「今が一番いい頃」と、かわいらしい花を写真に収めたり、香りをかいだりして、春の訪れが近いことを実感している。

 花は2月中旬まで楽しめるという。

(四国新聞・2021/01/26掲載)

延命院


所在地 香川県三豊市豊中町上高野858


関連情報