寒桜、一足早く春告げる 丸亀・福成寺で見頃
香川県丸亀市綾歌町の福成寺(ふくじょうじ)の参道に並ぶ寒桜が見頃を迎え、淡いピンク色の花が一足早く春の訪れを告げている。福成寺によると、2月上旬まで楽しめる。
寒桜は1986年、福成寺が地元住民に喜んでもらおうと、境内の南側にある池のほとりの参道沿いに植えたもの。早咲きの讃岐寒桜が13本と遅咲きの椿寒桜が5本並んでいる。
見頃なのは讃岐寒桜。暖冬の影響で、例年より10日ほど早く1月初めから咲き始めたという。
参道や境内には、市内外から多くの人たちが観賞に訪れ、「きれいね」「ここだけ春みたい」と感想を口にしている。花の蜜を吸いに来たメジロを写真に収めようとカメラ愛好家も詰め掛けている。
幡多亮圓住職は「新型コロナウイルスの感染拡大で心が沈みがちな人は多いと思うが、寒桜を見て春の雰囲気を感じながら、元気を取り戻していただきたい」と話している。讃岐寒桜に続き、濃いピンク色の花の椿寒桜が咲く。
(四国新聞・2021/01/28掲載)
福成寺
所在地 | 香川県丸亀市綾歌町栗熊西838 |
---|