東京都のスケッチ画家、ごとうゆきさんが坂出市内を巡って描きためた作品の展示会「坂出の旅 Go To 昭和」が、坂出市寿町の市民美術館で開かれている。昭和の風情を残す路地裏を歩く住民やうどん店の様子など、生活感の漂う光景に来館者が見入っている。7日まで。


昭和の風情を残す風景などを描いたごとうさんの作品に見入る来館者=坂出市寿町、市民美術館


 展示会は当初、昨年4月の新庁舎完成に合わせて開催を予定していたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止となったため、坂出市美術館は臨時展として企画。市の依頼を受けてごとうさんが2017年から19年にかけて制作していた坂出市美術館収蔵の水彩スケッチ画45点のうち、25点を展示している。

 「市庁舎ビフォーアフター」と題した作品は、旧庁舎の隣で新庁舎の工事が複数の重機によって進められている様子を紹介。また、自転車を押しながら路地裏を歩くお年寄りや、うどん店で麺をすする客など、普段よく目にするほのぼのとした姿が柔らかなタッチで描かれている。

 このほか、沙弥島のナカンダ浜や聖通寺山山頂から見渡す瀬戸大橋や島々など絶景スポットも取り上げている。

(四国新聞・2021/02/05掲載)

坂出市民美術館


所在地 香川県坂出市寿町1丁目3−35


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