江戸健さん(丸亀出身)遺作展 色彩豊かな抽象画ずらり さぬき
2017年に亡くなった丸亀市出身の洋画家・江戸健さんの遺作展が、香川県さぬき市寒川町の21世紀館さんがわで開かれている。緑や赤、黄など色彩豊かな抽象画を中心とした作品が、訪れた人の興味を引いている。28日まで。
江戸さんは1927年丸亀市生まれ。香川師範学校時代に絵を始め、武蔵野美術学校(現武蔵野美術大)を中退後、故猪熊弦一郎に師事。抽象画をメインに多くの作品を手掛け、県展の審査員も務めるなど香川の文化芸術振興に貢献した。
遺作展は昨年、江戸さんの妻から作品約60点の寄贈を受けたさぬき市教委などが開催。江戸さんの魅力を市民らに広く知ってもらおうと、昨年に続いて企画した。
会場には寄贈作品のうち、昨年展示していなかったものを中心に48年~2003年に江戸さんが描いた43点を紹介。大半は抽象画で、縦2・6メートル、横2・4メートルの大型作品も並んでおり、来館者は巧みな色使いや独創的な発想を楽しんでいた。
共催団体の一つ、市文化協会美術工芸部門の黒田幸一部長は「さぬき市ではこれまで抽象画の展示会はほとんどなかった。じっくりと見てもらえたら」と話していた。
入場無料。時間は9:00~17:00(28日は16:00まで)。月曜休館。問い合わせは21世紀館さんがわ、電話0879-43-0780。
(四国新聞・2021/02/19掲載)
江戸健 遺作展
所在地 | 香川県さぬき市寒川町石田東甲927-2 21世紀館さんがわ |
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営業時間 | 9:00~17:00 最終日は16:00まで |
定休日 | 月曜日 |
TEL | 0879-43-0780 |