新型コロナウイルスの影響で2年連続で開催できなくなった「四国こんぴら歌舞伎大芝居」の代替イベントとして、琴平町は5月29日に「四国金毘羅(こんぴら)ねぷた祭り」を開催する方針を決めた。青森県弘前市の「弘前ねぷたまつり」で運行しているものと同じ巨大なねぷたが登場し、今春のこんぴら歌舞伎で上演予定だった演目を題材に描き下ろしたオリジナルのねぷたが町内を練り歩く。


「弘前ねぷたまつり」でねぷたがまちを運行する様子


 国の重要無形民俗文化財に指定されている弘前ねぷたまつりは、「歌舞伎十八番」の「暫(しばらく)」など歌舞伎がテーマになることもあるという。総務省から琴平町に出向中の谷口信平副町長が弘前市出身という縁もあり、今回の計画が決まった。

 当日はJR琴平駅や琴平小学校などを通るルートで運行する。ねぷたは縦約8メートル、横約7メートルの扇形で、弘前市の絵師に絵付けをしてもらう。町は本年度中にプロジェクトチームを立ち上げ、事業費は2021年度当初予算案に計上する。

 新型コロナの感染防止対策として、参加者はマスクとフェースシールドを着用し、観客には分散しての観覧を呼び掛ける。

(四国新聞・2021/02/19掲載)


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