県出身の若手音楽家4人が初の独奏会に挑む「第9回サンポートホール高松デビューリサイタル」が3月6日と4月10日、高松市のサンポートホールで開かれる。新型コロナ禍で延期された2019年度の振替公演。4人は古里に感謝の気持ちを込め、晴れの舞台で研さんの成果を発表する。


斎藤愛さん


 ソプラノの斎藤愛(めぐみ)さん(23)=高松市在住=は昨春、東京芸大を卒業。現在は県内の高校教諭として教壇に立つ。今回は「早春賦」など日本の楽曲を中心に、豊かな響きを披露する。


河西真緒さん


 バイオリンの河西真緒さん(25)=高松市出身=は、桐朋学園大大学院を修了予定。研究テーマだった旧ソ連の作曲家ショスタコービチや、フランス音楽で室内楽の魅力を伝える。


大久保かおりさん


 クラリネットの大久保かおりさん(26)=宇多津町出身=は海上自衛隊東京音楽隊勤務。癒やしをテーマに選んだブルグミュラーやホロビッツらの楽曲で、温かな音色を奏でる。


多田羅愛さん


 高松市でピアノ教室を開く多田羅愛(あい)さん(28)は、18年までのフランス留学中に学んだドビュッシーの「喜びの島」やショパンの楽曲を選曲。ピアノの明るい旋律で活力を届ける。

 3月6日は斎藤さんと河西さん、4月10日は大久保さんと多田羅さんが出演する。両日とも14:00開演。会場は第1小ホール。入場料は一般千円(高校生以下は無料)。問い合わせはサンポートホール、電話087-825-5010。

(四国新聞・2021/03/03掲載)


関連情報