三豊市観光交流局は8日、桜の名所として人気が高い紫雲出山(香川県三豊市詫間町)の花見シーズンの対応について、オンラインで事前予約した車両に限り入山を許可することを決定した。入山者には老木の保全を目的に三豊市観光交流局が行っている「桜募金」に協力を求め、交通整理の人件費負担などを含め有料とする。料金はマイカー1台につき1530円。


三豊市観光交流局のホームページ

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 対象とする期間は27日~4月12日。新型コロナウイルス感染拡大を考慮し、来場者の密集を避けるため、9:00から18:30まで、1時間半ずつ五つの時間帯に分けて予約を受け付ける。手続きは三豊市観光交流局のホームページ〈www.mitoyo-kanko.com〉で行う。18日12:00に販売を開始し、売り切れ次第終了。料金はクレジット決済とする。

 期間中、大浜漁港にドライブスルー方式の受付所を設け、予約の車両は入山者に検温などを行った上で山頂に案内する。

 徒歩で登山する場合は予約は不要で、旧大浜小学校に専用駐車場を設ける。山頂で1人500円の桜募金に協力を依頼する。

 紫雲出山の桜は樹齢60年を過ぎた老木が多く、伝染病のテングス病が広がって枯死の危機に直面している。三豊市観光交流局は保全活動のため毎年、桜募金を行い、入山者に協力を求めている。

 米紙ニューヨークタイムズ電子版に掲載された山頂の展望台から見える一帯の桜は、2月に大規模な剪定(せんてい)を実施したことから、景観は従来と異なっているという。

(四国新聞・2021/03/09掲載)


三豊市観光交流局



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