迫力ある筆遣い感じて 香川の儒学者らの書23点 塩江美術館・28日まで
香川ゆかりの作家らによる書の作品を展示する「ゆったりしま書♪」が、香川県高松市塩江町の市塩江美術館で開かれている。県出身の儒学者・藤沢南岳(なんがく)らの迫力ある筆遣いや巧みな紙面構成が間近で楽しめる。28日まで。
作品展は、書と向き合うことでゆったりした時間を過ごしてもらおうと開催。市塩江美術館のコレクションの中から23点を展示している。
塩江町出身の藤沢東※(とうがい)の息子でもある南岳は、自然を詠んだ詩を書くことを好んだといい、会場にも一行書「飛花啼鳥伴春眠」などが並ぶ。「飛ぶ花びらや鳴く鳥の声が春の夜の眠りの中に入ってきて私のつれになる」との意で、柔らかな字やゆったりとした空間の使い方などからも、壮大な世界観がうかがえる。
このほか、塩江町出身の竹下孟子(もとこ)の仮名書も紹介。色や模様の入った紙に伸びやかに書かれた線が美しく、目を引いている。担当者は「書は難しいイメージがあるかもしれないが、肩肘張らず気軽に来て」としている。
観覧料は一般300円ほか。問い合わせは高松市塩江美術館、電話087-893-1800。
※は田ヘンに核のツクリ
(四国新聞・2021/03/18掲載)
ゆったりしま書♪展
開催期間 | 1/30(土曜日)~3/28(日曜日) |
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所在地 | 香川県高松市塩江町安原上602 高松市塩江美術館 企画展示室 |
営業時間 | 9:00~17:00(入館は16:30まで) |
定休日 | 月曜(休日と重なる場合はその翌日) |
TEL | 087-893-1800 |