綾川町西分で、地域のシンボルとして親しまれているシダレザクラが見頃を迎えている。陽光を浴びながら淡いピンク色の花が咲き誇り、のどかな里山を春色に彩っている。


見頃を迎えたシダレザクラ=綾川町西分


 西分のシダレザクラは1975年に民家の庭先に植えられたエドヒガン。高さは約12メートルで、傘を広げたように伸びた枝の範囲は直径約16メートルに及ぶ。

 今年は例年より早い7日に咲き始め、気温の上昇に合わせて順調に開花、17日にはほぼ満開となった。見頃は21日ごろまで続く見込みという。観音寺市粟井町の主婦、斎藤佐代子さん(72)は「のどかな風景の中、存在感が際立っていて美しい」と話していた。

 新型コロナウイルス感染予防のため、「桜まつり」は昨年に続いて中止する。シダレザクラ周辺は20日から28日まで一方通行の交通規制が行われる。

 場所は綾川町綾上支所から県道17号沿いに車で5分ほど南下した西分公民館の近く。周辺の「水仙ロード」ではかれんな黄色いスイセンも観賞できる。

(四国新聞・2021/03/19掲載)



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