観音寺市を舞台にしたアニメ「結城友奈は勇者である」の主人公、結城友奈の誕生日に当たる21日、全国各地のファンが作中で描かれた市内のゆかりの地を訪れた。作品のキャラクターグッズを多数販売している同市豊浜町の道の駅とよはまでは、若いファンらが友奈へのメッセージを書いたり、アクリルキーホルダーやマスクなどのグッズを買い求めたりして記念日の思い出を胸に刻んだ。


結城友奈の誕生日を祝って飾られたちらしずしにカメラを向けるファン=観音寺市豊浜町、道の駅とよはま


 新型コロナウイルス感染拡大防止のため市による作品とのコラボスタンプラリーなどは今年も行われなかったが、多くの「ゆゆゆ」ファンが20日から21日にかけて観音寺を来訪。

 同駅のキャラクターグッズの売り場では、友奈へのメッセージフラッグを書いて立てるコーナーがお目見えし、多くの祝福のフラッグが並んだ。備え付けのノートにも「初観音寺! 友奈ちゃん誕生日おめでとう」「愛知から来ました! やっとここで祝えて感動です!」などと、友奈への愛にあふれたメッセージが続々と書き込まれた。

 売店の入り口には、友奈の誕生日を祝って豪華なちらしずしが飾り付けられ、訪れた人たちがカメラを向けていた。

 作品に登場する「聖地」巡りをしているうちに観音寺を好きになり、何度も訪れているという東京都武蔵野市の綿谷怜美さん(29)は、メッセージカードに上手に友奈の似顔絵を描いてファイルに入れた。「友奈ちゃんは自分と性格が近いので、キャラクターの中で一番好き」と笑顔を見せ、「感染対策はすごく意識しながら行動している。観音寺のお土産を買って帰りたい」と話した。

 20日には同市観音寺町のハイスタッフホールで、「勇者部」と呼ぶファンの集いが、感染対策のため原則として事前申し込み制で時間帯を分けて行われた。

(四国新聞・2021/03/23掲載)


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