野生のニホンザル約500匹を餌付けしている土庄町肥土山の銚子渓自然動物園「お猿の国」で、今年最初の赤ちゃんザルが生まれた。園にはおなかの大きな雌ザルが数十匹おり、間もなくベビーラッシュを迎えそうだ。


母ザルに抱かれ、愛くるしい表情を見せる今年第1号の赤ちゃんザル=土庄町肥土山、お猿の国


 園内のサルは「団十郎」をボスとするA群(約300匹)と、「トラ」が率いるB群(約200匹)の2グループあり、今年第1号の赤ちゃんザルは19日にB群で誕生した。

 園によると、母ザルは推定10歳(人間では約30歳)で3度目の出産。赤ちゃんザルは雌で、体長は約20センチ。母ザルの胸にしっかりとしがみついてお乳を飲んだり、くりっとした瞳で周囲をうかがったりしている。

 園では、5月末までの出産シーズンで約40匹が誕生すると見通している。飼育員の加治優希さん(22)は「赤ちゃんザルはふわふわ感が何ともかわいい。母ザルは赤ちゃんの全身をなでるなど愛情を注いで育てているので、そんな姿をぜひ見に来て」と話している。

(四国新聞・2021/03/24掲載)

小豆島銚子渓 自然動物園 お猿の国


所在地 香川県小豆郡土庄町肥土山蛙子3387−10
営業時間 8:20~17:00(最終入園16時30分まで)
TEL 0879-62-0768


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