さぬき市多和の四国霊場88番札所・大窪寺の近くで、シダレザクラが見頃を迎えている。咲き誇るピンク色の花が山里に春の訪れを告げ、家族連れやお遍路さんらを癒やしている。


見頃を迎えて咲き誇る大窪寺近くのシダレザクラ=さぬき市多和


 シダレザクラが咲いているのは、大窪寺門前にある食堂「八十八庵」の駐車場脇と徒歩5分ほどの山の斜面。花好きだった先代経営者(故人)が約40年前から少しずつ植栽し、2カ所合わせて約30本ある。

 現店主の井川義雄さん(70)によると、今年は例年より10日ほど早く見頃を迎えた。「ここ数日気温が高く、一気に花が開いた。新型コロナウイルス禍で自粛生活が続き、ストレスを抱えている人もいると思うが、花を見て和んでもらえたら」と話していた。

 25日に高松市国分寺町から訪れた池田千賀子さん(54)は「たくさん咲いていてきれい。ほっこりした」とにっこり。孫の国分寺南部小3年の吉田心結さんは「ピンクの花がきれい」と声を弾ませていた。

 井川さんによると、花は今週末に最盛期を迎え、今後1週間程度楽しめるという。

(四国新聞・2021/03/26掲載)


関連情報