岡山県の備前焼作家、藤原和さん(62)と若手8人による作陶展が、香川県坂出市駒止町のかまどホールで開かれている。日常使いの食器や花器、オブジェなど作家の個性が光る作品約400点が並び、来場者が見入っている。25日まで。


個性の光る備前焼作品が並ぶ作陶展=坂出市駒止町、かまどホール

個性の光る備前焼作品が並ぶ作陶展=坂出市駒止町、かまどホール


 作陶展は、作品披露の場を設けることで制作意欲を高めてもらおうと、毎年開催。10回目の今回は、祖父と父が共に重要無形文化財保持者(人間国宝)の藤原さんをはじめ、陶歴20年以上のキャリアがある作家が出品した。
 
 作陶展には食器や花器などの作品と共に、顔写真付きで各作家のプロフィールを紹介。藤原さんは「内包された憧憬(しょうけい)」と題し、「力強く温かいエネルギーを発し続ける」という備前焼の破片を集めて、卵の形にしたアート作品を展示している。

 このほか、埴輪(はにわ)の形をした香炉や、メロンのような網目模様が入ったふた付きの器、ネジと組み合わせたロボット型の装飾品などユニークな作品も展示している。

 会期中の土日は作家が来場し、解説もしてくれる。観覧無料。月曜休館。

(四国新聞・2021/04/06掲載)


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藤原和と若手備前焼作家による 第10回 作陶展


所在地 香川県坂出市駒止町1-3-4(かまどホール)
入場時間 10:00~17:00
休館日 毎週月曜日
入場料 無料
TEL 087-746-2178


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