香川県小豆郡土庄町の土庄港「アートノショーターミナル」の2階で、ファッションデザイナー・コシノジュンコさんによる「FUKU博―会津の歴史、文化、伝統工芸を観る―」展が開かれている。福島県の伝統工芸、地場産品とコラボレーションしたコシノさんの衣装が、来場者の目を引いている。



 コシノさんは2016年の瀬戸内国際芸術祭に合わせ、アートノショーターミナルの改修に参画。以降、土庄町はアートノショーターミナルでコシノさんゆかりの展覧会を随時開催している。今回は20年に福島県であった「ふくしまEXPO『FUKU博』2020in会津」に出品されたコシノさん関連の作品を持ち込んだ。

 会場には福島県西会津に伝わる「出ケ原(いずがはら)和紙」を素材にしたタペストリーが5点掲げられており、それぞれコシノさんの衣装を身にまとったモデルが猪苗代湖など福島県の名所でポーズを取った場面を紹介。衣装には奥会津編み組細工や川俣シルクが使われており、斬新なデザインとともに福島県の伝統工芸の魅力を伝えている。

 入場無料。会期は未定。

(四国新聞・2021/04/12掲載)



関連情報