香川県さぬき市多和の四国霊場結願寺・大窪寺の近くで、高山植物のシャクナゲが見頃を迎えている。愛らしい淡いピンク色の花が、お遍路さんや訪れた家族連れらを癒やしている。


淡いピンク色の花を咲かせているシャクナゲ=香川県さぬき市多和

淡いピンク色の花を咲かせているシャクナゲ=香川県さぬき市多和


 花をつけているのは、大窪寺から徒歩5分ほどの山の斜面。門前で飲食店を営む井川義雄さん(70)の亡き父が、約40年前に斜面を切り開いて植栽したのがきっかけで、現在は約2千株が植えられている。

 井川さんによると、今年は春先の気温が高く、今月上旬から少しずつ開花。現在は、日当たりの良い斜面上部を中心に五、六分咲きになっているという。

 大窪寺を参拝して結願を果たした千葉県佐倉市の教来石(きょうらいせき)芳克さん(68)も足を運び、「シャクナゲを見たのは初めて。とても美しい」と声を弾ませていた。

 花は今月いっぱい楽しめる見込み。

(四国新聞・2021/04/24掲載)



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