降り注ぐ紫、美しく　三豊の萬福寺、フジが満開に

　香川県三豊市財田町の萬福寺（金山俊弘住職）でフジの花が満開となり、フジ棚から紫色の花房がシャワーのように降り注ぐ光景を大勢の人が楽しんでいる。今年は3月の平均気温が高かったため例年より10日から2週間ほど早く開花が進み、見頃はここ数日という。

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　「藤寺」として知られる萬福寺のフジは、前回の東京五輪が開かれた1964年ごろに植樹され、約100平方メートルのフジ棚いっぱいに枝を広げている。美しく垂れ下がる薄紫の花房は平均90センチほどで、長いものは120センチくらい。脇を流れる財田川を渡る風に揺れ、涼しげな雰囲気を醸し出している。

　本堂近くに咲き誇る「八重黒龍」という品種は濃い紫が鮮やかで、甘い香りを漂わせる。白やピンク色の花をつける種類もあり、こちらは見頃を終え散り始めている。

　観音寺市池之尻町の行天悦子さん（74）は「毎年のように来ているが、色付きが良く最高にきれい」と話し、じっくりと観賞していた。

　萬福寺は門の前に駐車場が約25台分あり、境内には自由に出入りできる。

（四国新聞・2021/04/25掲載）

萬福寺

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