香川県坂出市文京町の坂出高校(黒島俊哉校長)の女子生徒3人が選んだ市内の絶景やおしゃれなカフェなどを写真で伝えるフォトブックが完成した。フォトブックには若い感性で捉えた沙弥島や瀬居島など10カ所の魅力が詰まっており、市は県内の道の駅などに配布して観光振興などに活用する。


フォトブックを手に「坂出のすてきな場所を知ってほしい」と話す坂出高の女子生徒3人

フォトブックを手に「坂出のすてきな場所を知ってほしい」と話す坂出高の女子生徒3人


 フォトブックを手掛けたのは3年の南部聖来さん、池内理桜さん、田所比加留さん。3人は昨年度、総合的な探究の時間「坂出学」の一環として行われた、生徒が市職員になりきって綾市長からの“特命”に応える「バーチャル市役所」の事業で、にぎわい創出に関する施策の提案を選択、市内の観光資源の発掘に乗りだした。

 3人は9月から素材集めを始め、放課後になると自転車で各地に取材へ。3カ月間で約700枚の写真を撮影した。12月の活動報告会で、厳選した写真を使って試作した冊子を発表したところ、市長の目に留まり、本格的なフォトブックを製作することが決まった。


フォトブックの中で瀬居島を取り上げたページ

フォトブックの中で瀬居島を取り上げたページ


 フォトブックでは沙弥島、瀬居島のほか、坂出港や瀬戸大橋記念公園、写真映えするカフェのメニューや内装などを取り上げた。瀬居島では朱色の鳥居越しに港を見下ろした写真などを載せ、「人の温もりを感じられる島」と表現。沙弥島では、砂浜に立った2人の生徒が両手でハートマークを作り、ハートが夕日で輝いているような光景を紹介している。

 飲食店については「安いのにボリューム満てん!」「カラフルな店内で心も笑顔に」などのフレーズを入れて特長をアピールしている。

 3人は「これまでは坂出駅と学校を往復する程度だったが、今回の活動ですてきな場所をたくさん知れた」「県内外の人に見てもらい、実際に訪れてほしい」などと話している。

 A5判22ページで、市が3千部作製。県内の道の駅や、ホテル、飲食店などに配布する予定という。問い合わせは坂出市にぎわい室0877-44-5015。


関連情報