新緑の季節を迎えた小豆島の寒霞渓で、島の一部地域だけに自生する希少植物「ショウドシマレンギョウ」が見頃を迎えた。四望頂(しぼうちょう)周辺の遊歩道沿いで、直径2~3センチのかれんな黄色い花が青空に映えている。


青空に映えるショウドシマレンギョウの黄色い花=小豆島町、寒霞渓


 ショウドシマレンギョウは、モクセイ科の落葉低木。岡山県などに自生するヤマトレンギョウの変種が小豆島で独自の進化を遂げたとされ、1973年に新種と認められた。県のレッドデータブックで絶滅危惧Ⅱ類に指定されている。

 「寒霞渓ロープウェイ」の運行会社によると、今年は例年より1週間ほど早い今月15日ごろ開花した。小豆島町の友人に誘われて周辺を散策していた高松市今里町の主婦津島弘子さん(64)は「淡い黄色が控えめでいい。いとおしさを感じました」と話していた。

 見頃は5月初旬までの見通し。

(四国新聞・2021/04/26掲載)


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