JR四国は26日、高松駅(高松市浜ノ町)の北隣に新設を予定する駅ビルの建設計画を発表した。4階建ての商業棟と立体駐車場を建設。スーパーや飲食店、美容院など70店程度が入居する予定で、駅利用者だけでなく、地域住民が日常的に訪れる施設を目指す。2023年秋以降の開業を予定している。


駅ビルの建設予定地。隣接する駐車場の用地も使い、商業棟と立体駐車場を新設する=高松市浜ノ町


 計画では、スーパー「エースワン」高松店などの跡地と隣接する駐輪場、駐車場を合わせた約5200平方メートルの敷地に駅ビルを新設。鉄骨4階建て、延べ床面積9020平方メートルの商業棟と鉄骨地上4階、地下1階建て、延べ床面積5450平方メートルの立体駐車場で構成する。商業棟は1階にスーパーや飲食店、2階に家族や友人同士で食事や買い物が楽しめる店舗、3階に美容院やエステ店などの入居を計画しており、4階にはバックヤードや屋上広場を設ける。



 立体駐車場は2~4階に車約160台分を確保。1階には荷さばきスペースや店舗のほか、地下1階と合わせて約390台分の駐輪場を設ける。高松駅構内にはショッピングセンターの「COM高松」があり、テナントの種類の重複を避けるなど一体的な運営を目指す。着工は22年1月の予定。

 JR四国は駅ビルについて、当初、21年度の完成を目指していたが、新型コロナウイルスの感染拡大で計画を見直し、ビルの延べ床面積を小さくするなど入居店舗数を絞った。駅ビルの開発で年間60億円程度の売り上げを見込んでいる。

 会見した西牧世博社長は「歩いても苦にならない広さで、目的地になれる施設を目指す。近くにある琴電や高松港、バスターミナルの利用客も取り込みたい」と話した。

(四国新聞・2021/04/27掲載)


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