四国霊場71番札所・弥谷寺(三豊市)から77番札所・道隆寺(多度津町)までの7カ寺は、手水(ちょうず)舎の鉢に花などを浮かべる「花手水」を行っている。参拝客は、色とりどりの花が水面(みなも)に広がる様子を写真に収めるなどして楽しんでいる。9日まで。


キクやツツジなどで飾り付けた「花手水」=善通寺市、総本山善通


 花手水は、新型コロナウイルスの影響が続く中、参拝客に和やかな気持ちになってもらおうと7カ寺が企画。「四国霊場七カ所まいり 花めぐり」と題し、各寺の鉢を違ったデザインの花手水が彩っている。

 75番札所・総本山善通寺(善通寺市)では、仁王門の裏側にある縦約60センチ、横約90センチの鉢にラン科の多年草「バンダ」やキク、ツツジなど5種類程度の花を浮かべている。同寺では「七カ所まいり」限定の納経・朱印帳に紫の御朱印を授与していることから、紫の花をメインにしたほか、新緑をイメージしてモミジの木も飾った。

 同寺は「これをきっかけにお参りしてもらえれば。花を見て癒やされてほしい」としている。

(四国新聞・2021/05/02掲載)





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