香川県内で活動している陶芸家の作品を展示販売する「第51回讃岐のやきもの展」が1日、高松市栗林町の栗林公園商工奨励館で始まった。作家それぞれが丹精を込めた多彩な作品が並び、個性が際立つ意欲作が愛好家らの目を楽しませている。5日まで。


個性豊かな作品が並ぶ「讃岐のやきもの展」=高松市栗林町、栗林公園商工奨励館


 県陶芸協会(伊藤信夫会長)が、香川の陶芸の魅力を知ってもらおうとゴールデンウイーク中に開催。昨年は新型コロナウイルス感染症対策のため中止となったが、今年は県内に窯を構える会員14人が計約千点を出品した。

 会場には皿や湯飲みなど普段使いできる実用品から、意匠を凝らしたオブジェまでずらり。地元の花こう岩を材料に使ったランプシェードや瀬戸内の波の形を表現した花器なども来場者の視線を集めていた。

 高松市屋島東町の自営業森龍男さん(69)は、「今年はデザイン性に優れた作品がたくさん見られます」とじっくり品定めしていた。

 会場では2~4日にろくろと手びねりが体験できる陶芸教室を開く。また、今年は22日~6月6日に丸亀市中津町の画廊寿美屋でも同様の展示会を開催する。

(四国新聞・2021/05/02掲載)



関連情報