東かがわ市引田の安戸池に、一風変わったこいのぼりが設置されている。子どもの健やかな成長を願い、コイに代わって空を泳ぐのは地元特産のブリやハマチ。市が「ブリのぼり」と銘打って初めて設置したもので、風を受けて気持ちよさそうにたなびいている。


気持ちよさそうに空を泳ぐ「ブリのぼり」=東かがわ市引田、安戸池


 ブリは、稚魚から成魚になるにつれて呼び名が変わる出世魚。地域によって名称は異なるが、大きさによってモジャコやツバス、ハマチ、メジロ、ブリなどと呼ばれる。

 ブリのぼりの設置は、引田漁協が生産している地域ブランド「ひけた鰤(ぶり)」や、安戸池がハマチ養殖発祥の地であることなどをPRするのが目的。端午の節句の時季に合わせて掲揚し、子どもから大人までが楽しめる形にした。

 設置場所は同池にあるハマチの餌やりやタイ釣り体験が楽しめる体験学習館「マーレリッコ」の桟橋。のぼりは布製で、空を泳いでいるのは3匹。一番大きい長さ2メートルのものがブリ、1・5メートルがハマチ、1・2メートルがツバスという設定になっている。

 設置は5月中旬までを予定し、荒天時は掲揚しない。その後はマーレリッコ内で展示される。ブリのぼりは同館に入らなくても見ることができる。

(四国新聞・2021/05/02掲載)



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