高松市民の氏神様として親しまれている香川県高松市宮脇町の石清尾八幡宮(磯部宗直宮司)で2日、恒例の市立祭が始まった。参道には2年ぶりに露店が並び、祭りを楽しもうと家族連れらが足を運んでいる。3日まで。


金魚すくいを楽しむ家族連れ=高松市宮脇町

金魚すくいを楽しむ家族連れ=高松市宮脇町


 市立祭は、田植え前の農耕具を売る市が発祥とされており、約650年の歴史がある。昨年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため神事のみを神職だけで執り行った。今回は、参道の八幡通り約300メートルを歩行者天国とし、歩道沿いに露店が間隔を空けて並ぶなど対策を講じて実施した。

 露店は金魚すくいや射的、たこ焼きといった定番の店約40軒がずらり。子どもたちはお目当ての店を巡りながら祭りを満喫した。また、境内では地元園児らの絵画展が催され、参拝者らが足を止めて見入っていた。

 家族と金魚すくいを楽しんでいた付属高松小4年の児童(9)は「昨年は露店がなかったので、今回の開催を心待ちにしていた。6匹も取れた」と笑顔を見せた。3日は恒例の綱引き大会などの奉納行事は取りやめ、規模を縮小して行う。

(四国新聞・2021/05/03掲載)


石清尾八幡宮

石清尾八幡宮


所在地 香川県高松市宮脇町1-30-3
TEL 087-862-5846


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