新型コロナウイルス感染拡大防止のため入園禁止となっている香川県三豊市詫間町の観光農園「フラワーパーク浦島」で、地元の住民団体が満開を迎えたマーガレットを摘み取って花束にし、市内の道の駅2カ所で販売している。


摘み取ったマーガレットを選別し、花束を作る住民団体のメンバーら=三豊市詫間町、フラワーパーク浦島


 広さ約1ヘクタールの農園には、三豊市が生産量日本一のマーガレット約1万2千株が咲き誇っている。しかし、新型コロナ禍で4月24日から今月30日まで入園禁止となったため、観光客らに見てもらう機会がなくなった。

 そこで、農園での催しなどを企画している「花と浦島イベント実行委」(秋山宰毅会長)が、切り花として大勢の人に楽しんでもらえればと、道の駅「ふれあいパークみの」(三野町)、道の駅「たからだの里さいた」(財田町)で販売することにした。

 出荷作業は4月中旬から3日に1回ほどのペースで実施。花と浦島イベント実行委のメンバーら約10人が午前中に集まってマーガレットを摘み取り、きれいに咲いている白とピンク色の花を選んで8~10本ほどを束にしている。

 花束は200円で販売し、好評で売り切れの場合もあるという。ほかにマーガレットの苗も150円で売っている。売上金はフラワーパーク浦島の管理運営に活用する。出荷は今月中旬までを予定している。

(四国新聞・2021/05/11掲載)


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