女優でうどん県副知事の木内晶子さんが、9月に開催予定の「むれ源平石あかりロード2021」に出展する庵治石のオブジェをデザインし、10日に完成した作品が披露された。ハスのつぼみの中に愛らしい表情の地蔵と縁起物のフクロウを並べており、木内さんは「庵治石の魅力を知ってもらえれば」と話している。


木内さんがデザインした庵治石のオブジェ。ハスのつぼみの中に地蔵とフクロウがかわいらしく並んでいる


 むれ源平石あかりロードは、香川特産の庵治石などを使った「石あかり」で高松市牟礼町の旧庵治街道沿いを彩る催し。イベントを盛り上げようと、むれ源平石あかりロード実行委が木内さんにデザインを依頼し、岡本石材(牟礼町)の職人が制作した。


庵治石で作られた感謝状を岡本実行委員長から受け取る木内さん(右)=県庁


 木内さんがデザインした作品のタイトルは「感謝の想い」。幅40センチ、奥行き34センチ、高さ63センチ。子どもの頃、祖母と見に行った栗林公園のハスを表現した。花開く前の自分を応援してくれた祖母への感謝の思いを込め、ハスはつぼみをイメージ。つぼみの中に、穏やかな表情の地蔵と幸福を呼ぶとされる縁起物のフクロウを配置した。

 10日に県庁で木内さんへの感謝状授与式があり、浜田知事の合図で作品を点灯させた。岡本俊之実行委員長から庵治石に文字を彫った特製の「感謝状」を受け取った木内さんは、「祖母や関係者への感謝の思いを形にできた。皆さんの心の中に明かりをともせるような作品になれば」と話した。作品は8月20日まで県庁東館1階に展示する。

 石あかりロードは、昨年は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で中止。今年は9月4~18日の開催を予定している。

(四国新聞・2021/05/11掲載)


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